第五次派遣を終えて

・山梨教区インドネシア研修隊 報告

 2003年1月28日から2月4日まで、山梨教区の研修隊員4名がインドネシアを訪問。新しく掘られた4本の井戸を視察して、小学校でインドネシアの子供 たちと交流会を行いました。

森田三夫

 「見ると聞くとでは大違い。」自分の目で見て、改めてインドネシアの水の悪さに驚きました。いかに日本が恵まれているか。水道の蛇口をひねれば“誰もが飲める水”がでる。日本ではあたりまえのことですが、現地では夢物語でしょう。日本には、山や森林という自然のろ過装置のおかげできれいな水が豊富にありますが、昨今では自然破壊が進み、このままでは日本の水もいずれどうなるか分かりません。愚かなことです。今後、我々が頂いている水に感謝し、大切にすること、それを伝えると共に、兄弟であるインドネシアの人々に少しでも喜んでもらえるよう、考え、行動していきたいとおもいます。

丸山大弥

 私は、今回初めての海外であったこともあり、見るもの触れるもの全てがめずらしく、とても新鮮でした。また、事前に行った打ち合わせや前回までの記録を基に、ある程度の情報を持った上で現地に入ったのですが、それらだけでは伝わらない生のインドネシアを感じることができ、とても勉強になりました。
 現地における貧富の差が激しい社会、インドネシア独特の習慣、井戸が必要な農村部での貧しい生活の様子を理解するにつれて、これまでの自分の生活を省みると同時に、人間に必要な本当の豊かさとは何なのかと、考えるようになりました。
 これまで私は、この活動についてあまり前向きではありませんでした。しかし今回の派遣を通じ、このような活動をもっと世に広め、それによって全体意識の向上を図ることが大切だと感じました。私たちと現地の相互理解と前向きな努力によってしか、良い結果は得られないのだと思います。

辻秀一郎

 パマヌカンにある二つの小学校との交流も、回を重ねる毎に子供たちともうち解け、とても充実したものでした。決して恵まれた環境ではないにも拘わらず、子供たちの輝いた笑顔がとても印象的でした。しかし、その一方で現地通貨5,000ルピア(約70円)のお金が出せず、学校に通うことが出来ない子供たちがいることも現実です。日本での豊かな生活をもう一度見直し、私たちに今出来ることは何か、これから考えていきたいと思います。

片見三惠

 最近ようやく電気が通った小さな村の人達が、子供も大人も若者もみんな笑顔であいさつしてほのぼのしてた。貧しくても心はとーっても豊かでした。一番嬉しかったのは、水がでなくなった8号井戸の代わりに、新しくジェットポンプ井戸を掘ることに決めたら、大喜びしてくれた事。笑顔と素直な気持が大切だと改めて思いました。

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